セットプレーはSet playじゃない?サッカー界の和製英語②
更新日:2024年12月10日
サッカーに関する和製英語の第2弾です。
英語とは異なるサッカー用語はまだまだあります。
ここでしっかりと正しい知識を覚えて、混乱を招かないようにしましょう!
|セットプレー
フリーキックやコーナーキックなど、ボールを静止させた状態から蹴るプレーのことを日本語では「セットプレー」と呼びますが、英語ではSet playではなくSet pieceと言います。
Set pieceが表すプレーは日本語の「セットプレー」と全く同じなので、言い方だけ変えれば問題ありません。
【日本語訳】
セットプレーのスペシャリストたち。
|トラップ
「トラップ」という表現も英語では用いません。
Trapは「~を捕らえる」という動詞なので、全く違う意味になってしまいます。
ボールを受けるときの動作を表すにはControlという表現がよく用いられます。
Controlは日本語で「コントロール」と聞いて想像できるように、トラップだけでなくボールを扱う動作全般に対しても使うことができます。
【日本語訳】
このムドリクのかかとでのトラップ。
※back-heel かかと
また、Controlの他にもTouchという単語もよく出てきます。
日本語でも「ファーストタッチ」などと言うのと同様です。
【日本語訳】
完璧なトラップとフィニッシュ。
|パスカット
「パスカット」のことはPass cutではなくInterceptionと言います。
「パスカットする」と言う場合にはMake an interceptionと言うか、動詞形のInterceptを用いてIntercept the ballのように表現します。
【日本語訳】
カゼミーロのパスカットからのアシスト。
|ゼロ
「ゼロは英語じゃないの?」と思った方もいることでしょう。
しかし、イギリスではサッカーのスコアを表すときの0という数字はzeroではなくnilと呼びます。
このnilという単語は見慣れませんが、スポーツの文脈ではなぜかnilが好まれます。
zeroも必ずしも間違いとは言えませんが、イギリスではまず使われません。
実況などでも必ずnilと言われているので覚えておきましょう。
ちなみに、カウントの仕方は勝っている方から先に数え、"to ~"で勝っているチームの名前を言います。
例えばOne-nil to the Arsenalだったら「アーセナルが1-0で勝っている」という風になります。
【日本語訳】
1-0アーセナル!!!
ガブリエウの弾丸のようなヘディングはニューカッスルの守備陣には手に負えずボールはラインを超えた!
※header ヘディング
|ミドルシュート
「ミドルシュート」も和製英語です。
まず「シュート」はShootという単語がありますが、これは「シュートをする」という動詞なので、名詞として使う場合にはShot(カタカナではショット)となります。
また、Middleという単語もサッカー英語の文脈ではあまり用いられず、代わりにLongを使います。
このLongに「距離」という意味のRangeを付け加えたLong-range shotという表現がミドルシュートを表します。
英語では日本語で言うミドルシュートとロングシュートの区別がないため、ペナルティエリア外からなどの中長距離のシュートは全てひっくるめてLong-range shotと呼ぶことができます。
さらに、ShotをStrikeやEffortといった単語に替えても同じ意味になります。
【日本語訳】
アレクシス・マクアリスターのフラム戦での傑出したミドルシュートが私たちの年間最優秀ゴールに選ばれた。
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