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英語スピーキング上達の新事実!論理的に導き出す最適な学習法とは

執筆者の写真: TakiTaki

更新日:2024年12月3日


会話する女性

どうもTakiです!


英語学習をする日本人の多くにとって最大の障壁であるスピーキング。

「英語を話せるようになりたい!」と思っていても、何をしたら良いのかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか?


実際に、世間でよく言われるスピーキング学習法は「とにかく喋ってみるべき」などといった感覚的なものばかりです。

しかし、ただやみくもに喋っているだけでは英語力上達への効果は限定的でしょう。


私は、スピーキング力を身に着けるには、スピーキング力がどういったプロセスを経て向上していくのかを正しく理解し、それを踏まえて戦略的な学習法を実践していくことが、非常に重要だと考えています。


そこで、この記事では、まず英語のスピーキングとはどのような行為なのかを分析した上で、そこから編み出される論理的な学習法をご紹介していきます。

最後まで読めば、もう「なんとなく」に頼らずに英語が話せるようになる方法がわかりますよ!









英語の本質を理解する


単語・文法・発音

まず、スピーキングの話に行く前に英語という言語がどうようなものかを分析していきましょう。


英語学習において私たちは様々なことを学びますが、実はそれらはたった3つの要素に振り分けることができます。

それは、単語文法、そして発音です。


英語を用いる際の最小単位となる単語、その単語をどのような順番で並べるかという文法、並べた文字列をどのように音に変換するかという発音。

この3つの知識さえあれば、スピーキングでも、リスニングでも、リーディングでも、ライティングでも、英語の全てを行うことができるようになります。




日本人のほとんどは、中学校や高校を卒業するまでに英語を一通り学ぶ中で、この単語・文法・発音の知識を教え込まれます。

また、特に大学受験を経験した人は、相当高度な内容についても勉強したことでしょう。


つまり、学生時代にある程度英語をしっかりと勉強した人ならば、英語を操るのに必要な最低限の単語・文法・発音の知識は持っているはずなのです。




それにもかかわらず、スピーキングが苦手という人は大勢います。

なぜなのでしょうか?


それは、単語・文法・発音の知識を持っていることと、それらを用いて自在に英文を組み立てて会話で用いることは別問題だからです。





PassiveからActiveへ


ここで、一度Active vocabularyPassive vocabularyという概念をご紹介しましょう。


Active vocabularyとは、運用語彙、つまり自分で会話や作文の中で用いることができる語彙のことを指します。

一方、Passive vocabularyとは、認識語彙、つまり見たり聞いたりして意味が分かる語彙のことです。


ほとんどの人の場合、Passive vocabularyの数の方が多くActive vocabularyの方が少ないです。

なぜなら、受動的に理解をする方が、能動的に使用するよりも簡単だからです。




例えば、英単語帳を例にとって考えてみましょう。


あなたは500個のフレーズが収録された英単語帳を何周も行い、全ての単語の意味を完璧に覚えたとします。

単語を見れば、その日本語訳や用法などが全て答えられる状態をイメージしてください。


しかし、もしその状態で何も見ずに覚えたフレーズ500個を全てリストアップしろと言われたらどうでしょうか?

よほどの天才でもない限り無理ですよね。




この例からわかるように、人間は頭の構造上、「思い出す」という行為の方が「理解する」という行為より苦手なのです。


英語においても、「聞いたらわかるけど自分ではそんな単語思いつかない」という現象がよく発生するのはそのためです。


単語だけではなく、文法と発音についても同じことが言えます。

「見たらわかるけど自分では使えない」という文法事項や、「聞いたらわかるけど自分では言えない」という発音はたくさんあると思います。


能動的に英語を用いることが難しいのは、極めて自然なことなのです。




しかし、スピーキング力を伸ばしたいのなら、「能動的に使えなくてもしょうがないや」と済ませるわけにはいきません。

なぜなら、スピーキングとはまさしく自分が持っている単語・文法・発音の知識を総動員して能動的に使用する行為だからです。


Active VocabularyとPassive Vocabulary

そのためには、受動的に使える知識を能動的にも使えるようにしていく必要があります。

イメージとしては、上の図のように、Passiveな単語・文法・発音知識の全体量を増やしつつ、その中でもActiveな知識の割合をできるだけ高めていくような感じです。





スピーキング力を高める練習法


では、どうすれば能動的に英語を話すことができるようになるのでしょうか?


こでは、一度スピーキングという行為について再分析しながら考えてみましょう。




私たちが英語を話すときは、①話したい内容を脳内に思い浮かべる→②その内容を単語と文法知識を使って文章にする→③発音知識を使って文章を音に変換して声に出す、という3ステップを踏んでいます。

母国語を話すときはこの3ステップを一瞬でほぼ同時に行っていますが、英語の場合では最初は段階ごとに考えていく形で問題ありません。


この3ステップのひとつひとつを何度も何度も練習して癖にしていくことが、スピーキング力向上のために重要です。




特に多くの日本人は、②の文章構築を苦手としている場合が多いでしょう。


最初はどのような文章になるのかわからないかもしれませんが、自分が使えるActiveな知識の範囲で良いので頑張って作文してみてください。

その後、わからなかった部分や不安な部分を辞書や自動翻訳などを使って確認します。

そこで出てきた単語や文法表現はしっかりとマークし、例文なども見ながらどのように使うのかを細かくチェックして自分でも使えるようにしていきましょう。


そうすれば、「あ、こうやって言えばいいのか!」という気づきが生まれ、その表現を他の場面でも応用して使えるようになり、Passiveだった知識がActiveになっていきます。




以上のような作業ができていれば、やり方は何でも構いません。


例えば、毎日の出来事を日記に書いてみることは効果的でしょう。

日記はライティングの練習というイメージが強いかもしれませんが、英文を構築するという点ではスピーキングと同じプロセスを行っているため、スピーキングにも良い影響が期待できます。


他にも、日々「これは英語で何と言うんだろう?」と思ったことはすぐに調べ、自分のものにしていくことを習慣づけることも非常に重要です。




①に関しては、最初は日本語で話したい内容が思い浮かんでくるかもしれません。

しかし、できるだけ日本語を介在させることなく、自分の感情やイメージをダイレクトに英語にするように努めてください。


なぜなら、日本語と英語は根本的に全く違う起源をもって生まれた言語だからです。

同じようなことを話していても、日本語と英語では意味合いやニュアンスが微妙に異なることは多くあります。


そのため、日本語で考えたことを英語に訳す、というプロセスは本質的ではありません。

また、そのようなことを毎回していたら、実際の会話のような自然なテンポで話すことは不可能でしょう。


難しいですが、英語は英語で考える、ということをできるだけ意識するようにしてください。




③の発音に関してはこちらの記事で詳しく解説していますが、基本的にはネイティブの発音を聞いて正しい発音知識を獲得し、それをまねてみることを繰り返すことで改善できます。


音読シャドーイングなどのトレーニングも具体的な策として効果的でしょう。


会話を楽しむグループ

そして、①~③それぞれの練習に慣れてきたら、会話の中での実践練習を始めると良いでしょう。


身近に外国人がいたり英語で話す機会がある人は、そういった場面を積極的に活用していきましょう。

そうでない人も、現在はオンライン英会話Language Exchangeなどのツールを使えば、手軽に英語を話す機会を確保することができます。


他にも、ChatGPTの音声会話機能を用いてスマホに話しかけたり、独り言を言ったりするだけでも十分会話の練習になります。




こうした実践練習をする際にも、ただやみくもに喋ってみるのではなく、単語・文法・発音をしっかりと意識し、わからなかった部分は後で調べたり相手に聞いてみたりすることは疎かにしないでください。


そうした地道な努力を続けることで、自分で言えることの範囲が増えていき、流暢な英語に近づいていきます。





おわりに


いかがでしたでしょうか?


普段は「なんとなく」で捉えがちなスピーキングですが、こうしてロジカルに分析してみると新たな気づきが多かったのではないでしょうか?


今回ご紹介した内容を自身のスピーキング上達のための道しるべとして、これからも学習を継続していきましょう!

​サイト運営者

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株式会社Rodansnap​

サッカー×英語をテーマに様々なサービスを提供する会社。

ロンドンに開発拠点を置き、サッカービジネスや英語教育に精通した識者が在籍。

​「サッカーで英語を学び、英語でフットボールを学ぶ」をコンセプトとしたオンライン英会話PlayOn!を運営。

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